正看護師との待遇の違い【准看護師の転職活動予備知識】

正看護師と、准看護師にはどのような待遇の違いがあるのでしょうか。厳密に言うと、「正看護師」と呼ばれる職種は無く、准看護師と比較するための便宜上使われている言葉です。本来は、国家資格を取得した看護師のことを指します。制度上では、正看護師と准看護師では資格が異なります。正看護師は国家資格であり、准看護師は都道府県知事免許です。看護内容に関しても違いがあり、正看護師は自らの医師で看護が行なえ、准看護師は医師や看護師の指示を受けて看護を行なうことになっています。働いている人にとってはご納得頂けると思いますが、このような制度上の違いがあるにも関わらず、実際の現場における仕事内容はほとんど変わりません。特に患者さんから見ても、どの人が正看護師で、どの人が准看護師なのかも見分けが付かないほどです。

【給料の違い】

正看護師と准看護師の待遇の違いの一つとして、給与の違いがあります。正看護師の方が准看護師に比べて少し高めになっている傾向にあります。年収で見ると、正看護師の平均年収は474万円、准看護師では404万円と一年間で見ると約70万円の差があります。正社員ではなく、パートやアルバイトでも給与が異なります。時給で見た時に正看護師の平均的な時給は1,500円〜1,600円、准看護師の平均時給は1,400円〜1,500円です。給料で見ると、正看護師の方が良い待遇を受けていることが分かります。

【待遇の違いと対策】

准看護師として働いている人からすると、「なぜ同じ仕事をしているのに、資格の違いだけで給料が異なるのか」と思うはずでしょう。この点を配慮して、正看護師でも准看護師でも同じ給与体系を取っている病院やクリニックもあります。資格ではなく、仕事内容で給料が決まるので、上記のような不満を持っている人に取っては向いている職場では無いでしょうか。同じ給与体系の求人を探す際は、大手の求人サイトなどを使って探すことも一つの方法ですが、准看護師に特化した求人サイトを利用した方が、より条件の良い求人を見つけることが出来ます。